スポーツカーズモデリングはテキストの量もかなりあります。これを世界発売するときに、言語の壁というものを感じました。

SCM1US1COVER最初は、自分で各ページに4-5行の英語をつけてみました。
英語のレベルはたかが知れているので、翻訳機能や英語の記事、洋書の文章等を参照しました。
しかしネイティブではないので、その文章の言い回しが正しいかどうかは保障がありません。
所詮機械翻訳の部分は、かなり怪しいものでした。

さらに、日本語の入らない英語のみのバージョンの出版を考え、すべての日本語の文章の英訳をはじめてみました。
元の日本語の文章にこだわらず、レース等のデータを充実させた切り口に変えてみました。
やっとすべてのページの翻訳が終わった時です。

知り合いからメールを頂きました。
いつも模型雑誌を応援してくれている、お友達のMさんでした。

「いつも溝呂木さんの行動力には驚かされます、うちの奥さんが翻訳の仕事をしておりますので、お手伝いさせてください」

自分の翻訳に何の確信も持てなかった時の天の助けでした。
それからもの凄い分量の英語の文章の、翻訳家の宮澤由江さんとのメールのやり取りが始まりました。

ややくだけたきちんとしたネイティブの文章、しかもクルマや模型の世界の専門用語も含めて、ひとつひとつ確認しながらの作業量はかなりのものでした。
それでも丹念にお仕事してくださる姿にプロフェッショナルを感じました。

そして、英語版のAkira Mizorogi: SPORTS CARS MODELING "English Edition" Vol.1 COBRA
が出来上がりました。
いまのところ、本の売り上げから言うと英語版は完全に赤字になりそうですが、タイトルを充実させてから海外のFacebookのサイト等に書き込んで売り上げを伸ばしていこうと長期的な展望を考えています。
宮澤さんにはちょうど先日、2号のフェラーリ特集の英語原稿を頂きました。
英語という武器を手に、なんとか海外へも発信出来る本を作りたいです。
Facebookのおかげでつながった海外との輪を生かせるように、これからも頑張っていきます。
宮澤さんには、相場に比べ格安で翻訳をお願いしております。ぜひ、海外出版を考えていらっしゃる方がおりましたら、宮澤さんのFacebookにご連絡お願いいたします!